KTS's POV KTS's Point of View

テクニカル、ヒューマン、コンセプチュアル。
課題解決に必要な、
研修で学ぶ3つのスキル。
新人研修振り返り 若手社員座談会
MEMBER
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M.W
- PROFILE
- 2023年新卒入社。サーバー設計・構築を担当。未経験からIT業界を志望した。現在の目標は、PMになること。
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T.S
- PROFILE
- 2022年新卒入社。システムエンジニアとして、ストレージを専門に設計・構築を担当。学生時代からプログラミングを経験し、社会を支える基盤を担いたいと考えKTSへ入社。
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J.K
- PROFILE
- 2024年新卒入社。ネットワーク保守業務を担当。機械好きだったこともあり、KTSの充実した検証環境を「天国」と感じ入社を決意。
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E.S
- PROFILE
- マネージャー経験を活かし、2023年より人財育成担当。研修の企画・運用を行っている。
INTRODUCTION
KTSでは現状、新卒の新入社員は入社後、約1年間かけて新人研修を受けます。社会人としての基本スキルから、現場配属後に直接役立つスキルまで、幅広い学びを得られるのが特徴です。実際にどのような研修を経験するのか、今も現場で思い出す研修はどんなものか。入社2-4年目の若手社員のみなさんと、教育担当で、語ります。
知識ゼロからでも大丈夫。
長きにわたり現場で役立つスキルを育成。
E.S) 今回みなさんとお話したいのは、入社後の新人研修について。それぞれの研修を振り返りながら、感想や今の業務に役立っていることなど、教育担当の私と、若手社員のみなさんとでお話できたらと思います。
T.S) まずはこれを読んでくださっている方向けにも、KTSで行っている新人研修の概要を改めて話していくのはどうでしょう?
E.S) そうですね、では教育担当の私から簡単に概要を。KTSの新人研修は、グループ会社と合同で、入社から1年間かけて実施します。前半は主に座学、後半は実践的な技術を用いたワークやテスト、ロールプレイングなども取り入れていきます。
T.S) 研修期間がしっかりあるのがいいですよね。実務経験がなくても、安心して社会人のスタートを切ることができました。
M.W) そうですよね。私は全くの未経験で知識もなかったので、入社前は漠然とした不安があったのですが、手厚い研修はありがたかったです。
E.S) 研修では3つのスキルを身に着けてもらうことを目的としています。実務に直結するIT知識をはじめとする「テクニカルスキル」、ロジカルシンキングなどの「コンセプチュアルスキル」、そしてプレゼンやヒアリング力に関する「ヒューマンスキル」です。
J.K) 研修の後半では、3つのスキルの総合力を鍛えるための課題に取り組むこともありますね。私は研修を受ける前、「研修で学んでも、実際の業務はもっと大変なのだろう」と考えていましたが、かなり実務に近いワークやテストがあり、学ばせてもらうことができました。

研修の狙いは、試行錯誤やコンフリクトにこそある。
E.S) 教育担当としては、それぞれ、研修で印象的だったことや学びになったことなどを聞いてみたいですね。
T.S) 私は、「サーバー構築テスト」が印象的でした。研修後半で実施されるテストなのですが、お客様役の教育担当へゼロから自分でヒアリングを行い、ドキュメント作成、サーバー構築まで行います。
J.K) そのテストは私もよく覚えています。周りの同期を頼ってはいけないルールなので、独りで試行錯誤しなければなりませんでした。
T.S) お客様のヒアリングをするために事前準備をしようにも、「そもそも準備って何をするの?」って、そこからわからない。ヒアリングのテンプレートはあるのですが、項目が膨大にあるので、そのときどこが重要なのか調べて悩むところからのスタートでした。
J.K) たしかに、私も周りも、事前に調査したのに結果的に準備不足で、構築時には20分以上手が止まりっぱなしの人が続出していた印象です。社内の先輩は頼ってもいいルールなんですよね。
M.W) そうです。でも知らない先輩に話しかけるのって、勇気がいる!「 あの......1年目のM.Wと申します......」と恐るおそる話しかけたのをよく覚えています。
E.S) 実は、そこも研修の狙いです。社内の人間関係を構築・活用できるようになってもらいたいと考えて、そのようなルールにしています。
M.W) そうなんですね。たしかに、1年目の最初に先輩へ思い切って話しかけたことで、その後実務でわからないことがあっても積極的な質問ができるようになった気がします。
T.S) なるほど。人脈をフル活用する重要性は、座学だけでは学べませんよね。
J.K) 私はプロジェクト型課題(PJ課題)が印象に残っています。少人数のグループに分かれて、プロジェクトマネージャー(PM)やプロジェクトリーダー(PL)など役割も決め、お客様からの疑似課題にチームで取り組むものでした。
T.S) これも事前情報は与えられず、お客様役の教育担当の方へゼロからヒアリングしたり、自分たちで調べたりしながら、課題解決を模索するんですよね。ひとりで取り組むサーバー構築テストとはまた異なる、チームならではの難しさを感じました。
J.K) たとえば新入社員同士でも、知識量や経験はバラバラ。互いに教え合って協力する楽しさはありつつ、全体をマネジメントする大変さを痛感しました。なかなか統率が取れず、不和が生まれるチームもありました。実務でもこうやって揉めたりするのかな......なんて思ったり(苦笑)。
E.S) でも不和が生まれたチームはいい経験をしたと思います。教育担当としては、狙い通り。チームで仕事をするにあたり、経験の差やコミュニケーションの問題でコンフリクトが起こることはいつだってあり得る。そんなときにどう対応していくかも、研修で経験してほしいと考えていたんです。
M.W) 私はPJ課題の際、お客様役とのコンフリクトを生んでしまいました。要望を上手くヒアリングすることができず、チーム内に閉じて考えてしまった結果、お客様の課題に答えられない提案ばかりしてしまって......。
E.S) お客様との認識違いを起こしてしまうのも、実務ではあり得るトラブル。チーム内だけで考えるのではなく、もっとお客様と丁寧に向き合ったり、周りの先輩へ相談することで、解決策を探っていくことも重要ですよね。

1度たりとも同じ研修はない。
KTSの研修は、進化し続けている。
M.W) たしかにそうですね。先程先輩へ積極的に質問できるようになったという話をしましたが、いい意味で怖いもの知らずになった気がしています。どんなに頑張ってもできないことはある。お客様の質問に答えられなければ一度持ち帰ればいい。知識や経験豊富な先輩が社内にいるのだから、どんどん頼りながら成長しようと思えるようになりました。
J.K) 研修のうちにたくさん失敗したり、先輩を頼ったりするのって、大事なことですよね。実務では、お客様の大規模障害につながる可能性もあって、なかなか失敗が許されないことも多い。その分研修でたくさん失敗して、周りに教えていただくことを身に着けておくのが大切だったと感じます。
E.S) そういった学びを聞かせてもらえると嬉しくなりますね。研修を終えて配属後、「あの経験があったから頑張れる」と思い出してもらえるような研修にしたいと考えてやっています。
T.S) 仕事をしながら研修を思い出すことはよくあります。たとえば主体的に動くことの重要性は、研修から学びました。やはり配属後もわからないことやすんなりできないことはたくさんあります。そのときに、自分で調べたり考えたり、まずは動いてみようと思える。研修でPJ課題やサーバー構築テストの際の試行錯誤があったからこそだなと。
J.K) 私はロジカルコミュニケーション訓練が、今の業務に直結していると感じています。新聞の社説要約に始まり、1対1の対話練習、メールの書き方まで教わりました。今お客様対応で多い時には1日に10数件メールを作成するのですが、まったく恐れることなく、自分なりの解答ができていると感じます。
M.W) 日々使う知識・スキルも実はたくさん教わっていますよね。私はWord・Excel講座で知ったショートカットキーが日々役立っています。
T.S) そうなんですね!M.Wさんと私は年次が1年違いだけど、私のときはショートカットキーについては教わらなかったなぁ。
E.S) 修了後のアンケートや現場マネージャーへのヒアリングを基に、研修は毎年アップデートを重ねています。1度たりとも同じ研修をしたことはないんですよ。

プロジェクト成功だけじゃない。
若手の成長にも、コミュニケーションはカギとなる。
E.S) 研修を振り返って、「KTSならでは」と感じたポイントはありますか?
T.S) やはり長くて手厚いのがいいなと私は改めて感じます。1年間学べると思うと、最初から不安がない。
M.W) そうですね。期間が長いこともそうですし、研修期間中から先輩方がたくさん助けてくださることへの安心感がありました。わからないことは聞けば誰かが教えてくれるし、その場でわからなくても「この人ならわかるかも」とつないでくれる。
T.S) エキスパートの方が多いので、情報共有はありがたいですよね。
J.K) 私は、ドキュメントの質こだわる姿勢がKTSらしいのかもしれないと感じました。研修中から、月次や週次の報告書をつくるのですが、指摘をたくさんいただくのです。目標への説明を簡潔に行うこと、曖昧な言葉をなくすこと、役割を明確にすることなど。ドキュメントひとつにこだわることで、仕事全体の質も変わってくるのかなと。
M.W) 私は、ヒューマンスキルに関する研修が手厚いのが特徴的だと思いました。他の会社だったら、テクニカルスキルのみ、つまり直接業務に関わる知識やスキルで終わってしまうことも多いのではないかな。プレゼンや打ち合わせなど、お客様と対話をする訓練がたくさんできたことがよかったです。
E.S) そうですね。KTSの考えるサービス提供は、お客様の困りごとの原因を突き止め、それを解決することです。だからこそテクニカルスキルだけでは足りなくて、ヒューマンスキルやコンセプチュアルスキルなども必要になる。実務で求められるものの下地をしっかりとつくっていくことが、1年かけて学んでほしい、この研修の目的なのです。

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