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KTS's Future
#005

事例を知ることで、
スキルの全社底上げへ。
PM 育成プロジェクト座談会

MEMBER

  • Y.M

    Y.M

    PROFILE
    2020 年KTS 中途⼊社。前職、現職ともに仮想デスクトップに関する業務を⾏っており、現在はPM、PLなどを担当。
  • M.S

    M.S

    PROFILE
    2019年、KTSの扱う製品の幅広さに惹かれて中途⼊社。現在は構築担当として案件に携わることも、PMとして案件を動かすことも、双⽅を経験している。
  • O.Y

    O.Y

    PROFILE
    ⽇本オフィス・システムを経て、2020年KTSへ転籍。ストレージ部⾨のSEとして設計構築を担当。
  • H.S

    H.S

    PROFILE
    2018 年KTS へ新卒⼊社。⼤学でIT について学んだ経験やKEL への出向経験を活かし、現在はファイア ウォール製品の構築業務等に従事。

INTRODUCTION

案件の全体マネジメントは兼松エレクトロニクス(KEL)が担い、技術⼒を発揮する開発はケー・イー・エルテクニカルサービス(KTS)が担うという役割分担を続けてきた私たち。⼀⽅近年では新たに、すべての⼯程をKTSで内製化する動きも始めている。KTSでのPM業務に前例が少ない中で、どのようにスキルやスタンスを育成するか。PM育成を⽬的としたプロジェクトについて聞いた。

⾃社で案件を完結。
そのために、全体の技術向上が必須だった。

Y.M) 今⽇は、ケー・イー・エルテクニカルサービス(以下、KTS)における、「PM育成プロジェクト」についてお話をできたらと思います。

O.Y) 今⽇参加しているのは全て、育成プロジェクトに参加したメンバーですね。すでにPM の経験があった⼈も、これからPMをやろうとしている⼈も両⽅いました。

Y.M) PM育成プロジェクトは2022年4⽉から始まったものです。これまでは親会社である兼松エレクトロニクス(以下、KEL)が全体のPMを⾏い、KTSが構築を担う体制が多かった。しかし、自社でひとつのプロジェクトを完結できる体制をつくりたいと新たな方針を立てたことが、本プロジェクト始動の発端です。

M.S) そうですね。PM ⼈材を新たに育成する⽬的もありましたが、KTS におけるプロジェクトマネジメントスキルを底上げすることも⽬的として⼤きかったと思います。

O.Y) この中だと、私がPM 未経験で参加していますね。今後PM をやってみたいという気持ちもありましたし、PM以外の役割でアサインされた案件でも、PMの動きを理解して取り組むことができればチームへの貢献度も上げられるだろうと考えていました。

H.S) 私は⼤学時代PM について講義を受けたことがあったのと、KEL へPM 業務を学ぶため出向していた経験もあります。それらを踏まえつつ、KTS でのPM を学びたいと思って育成プロジェクトに参加しています。

Y.M) H.Sさんは、すでにある程度PMについて学んだ上での参加だったんですね。

H.S) そうですね。元々PM志向であることは上長にも⾯談等で伝えていたので、KELへの出向や今回のプロジェクト参画なども、上⻑が背中を押してくれました。

具体事例から学ぶことで、実践的なスキルを身につける。

O.Y) プロジェクトへ参加してみてよかった点や学びになった点など、気づいたことはありますか?

Y.M) ⼀⽅的に何かを教わる授業のようなスタイルではなく、事例を基にしたワーク形式なのがよかったですよね。

M.S) 基本的には過去にKTSで扱った案件の資料を⾒ながら、振り返りつつ学ぶ形をとりました。定例会にし、毎回ひとつの過去プロジェクトを取り上げて、みんなで改善点などを探します。

H.S) 個⼈的には、この形式はとてもよかったです。こういうときはトラブルが発⽣しやすい、このタイミングで上⻑に連絡すべき、など具体的なシーンで抑えておくべきポイントがわかりました。

O.Y) ポイントを抑え、トラブルを予測できるようになったのがよかったですよね。難しいポイントやリスクのあるポイントは、ある程度のパターンがあるのだなと。

Y.M) H.Sさんは学⽣時代の講義でもPMについて学んだそうですが、違いは感じましたか?

H.S) そうですね。学校でやるのはあくまで⼿法やフレームです。WBS作成の⽅法だったり、⼯数管理の⽅法だったり。KTS のPM 育成プロジェクトでは、実際の案件におけるよかったところ、改善すべきところがわかるので、かなり実践的です。今後の業務へすぐ活かせるポイントを習得できたと感じました。

Y.M) これまでPM業務はKELが担う案件が多かったこともあり、KTSにおけるPMはかなり属⼈的だったと思います。しかも⾃分が関わっていない社内の案件を共有してもらう機会⾃体が、あまりなかったんですよね。「他の⼈はどうやってるんだろう?」と感じていたいつもの疑問に応えてもらったような育成プロジェクトでした。

O.Y) 個別事例を⾒ることでわかったのが、意外とコミュニケーションからのトラブルが多いことです。そもそもお客様との認識がずれていたとか、適切なチームに依頼できていないとか、報告漏れで対応できなかったとか。⼀つひとつは⼩さいことですが、知っておくと未然にトラブルを回避できますよね。

M.S) 過去のトラブルから学び、同じ失敗をしないようにするだけでも円滑に進むし、案件の質は格段にあがりますからね。

O.Y) 個⼈的にはSE ⽬線でも役に⽴ちましたね。「PM はこういうことを意識しているんだな」と事前にわかっているので、⾃分がSEとして関わっているときにもポイントを抑えたコミュニケーションができます。

H.S) PM育成とは直接関係のない副次的な効果かもしれませんが、今回このようなプロジェクトでこれまで接してこなかったチームの⼈とも出会えたことが、個⼈的にはすごくよかったです。

M.S) サーバーチームの⼈も、ネットワークチームの⼈もいますね。

H.S) そうなんです。これまでは⾃分の専⾨外のことだと調べるだけで極端に時間がかかっていたのですが、社内で繋がりができたことで、ちょっと話しかけて教えてもらうことができるようになって。先⽇もサーバーについてY.Mさんから意⾒をもらう機会がありました。

M.S) ひとつの共通の⽬的はありつつ、通常業務とも違うつながりが⽣まれるのですね。社内活性のような効果もあるのが⾯⽩いと思いました。

次の⽬標は実践。案件の中で、学びを活かすPMへ。

Y.M) PMの育成プロジェクトの活動以後、何か⽬標としていることはありますか?

H.S) はい。⾃分はまだまだPM での経験が浅いので、ひとつの案件をPM としてやりきる経験を増やしたいです。そうすることで理想のPM にも近づけるのかなと。お客様との関係性を良好に保ちながら、社内メンバーからも信頼されるPM へと成⻑していきたいです。

M.S) 同感です。数をたくさんこなしたり、⼤型案件を担当する機会がほしいです。

O.Y) 私はまだPM としての経験はないですが、本プロジェクトで学んだナレッジは社内へ積極的に共有したいですね。PMをやるかやらないかに関わらず、過去事例はみんなで参考にしたい。そうすることで、KTSとしての仕事の質が上がっていくのではないでしょうか。
KELへの出向を経験されて、KTS帰任後に習得したPM対応を実践しているメンバーもいましたね。少しずつではありますが具体的な成果が出始めていると思います。

M.S) ⼤事な視点ですね。

Y.M) 元来の⽬的だったKTS の技術底上げを達成するには、PM であるかどうかに限らず、全社で学ぼうという姿勢が必須なのかもしれませんね。来年度以降もまた、新たなメンバーでPM 育成プロジェクトが始動するはずです。彼ら彼⼥らへ背中を⾒せていけるよう、「デキるPM」として頑張っていきましょう。