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Project Story
#009

お客様に寄り添い、
まずはやってみる。
その姿勢が、
技術力を育てる基盤。
国立大学法人様ICT統合基盤システム更改
プロジェクト座談会

MEMBER

  • S.Sのの顔写真

    S.S

    PROFILE
    KELより転籍し、2016年に入社、2022年より札幌サービスセンターのマネージャを担当。本プロジェクトは、保守フェーズから参加し、進捗管理や作業レビューを担当している。
  • F.Mの顔写真

    F.M

    PROFILE
    2009年より派遣社員としてKELに勤務し、2014年にKTSに入社。現在KTS札幌サービスセンターで主にオープン系の構築、PM、構築、保守などをしており本プロジェクトでは提案支援やプロジェクトの全体管理を担当。
  • T.Yの顔写真

    T.Y

    PROFILE
    2017年KTS入社。オープン系の案件全般に取り組んでおり、本プロジェクトでは、仮想基盤(サーバ・ストレージ)およびネットワーク全体の構築・移行設計を担当。
  • H.Yの顔写真

    H.Y

    PROFILE
    2007年にメモレックス・テレックスから合併により入社。従来からある保守業務を行いつつ、構築設置作業なども実施。本プロジェクトでは、現地設置作業を担当。

INTRODUCTION

2021年10月から約半年かけて行った、大学法人様向けのシステム更改プロジェクト。以前より長いお付き合いのあるお客様だったこともあり、お客様側からも新たなチャレンジやニーズをたくさん引き出すことのできたプロジェクトとなった。プロジェクトチームが振り返って語るのは、まずはやってみる、そしてお客様に徹底して寄り添うKTSらしい姿勢の大切さ。技術力を高めるその土台には、技術者としての姿勢が重要になると彼らは言う。

強みを活かしながらも、初めての経験ができた。

S.S) 今日お話するのは、私たちケー・イー・エルテクニカルサービス(以下、KTS)とも長年お取引がある国立大学様のプロジェクト。もう何十年と一緒にやらせていただいているお客様の、ICT統合基盤システムを更改したものについてです。

F.M) オーダーの内容は大きく3点ありました。まずは以前のシステムは時間が経ち老朽化していたため作り変えたいこと。次に、コロナ禍を経て外部からのアクセスがより簡単にできるようにとのニーズもありましたし、最後に、さらに利便性を高めたいとのお声もありました。

S.S) お客様のご要望の中には、難しいものもありましたが、何とか実現すべく最後まで完遂できました。KTSはVDIに強みを持っていますし、札幌の拠点としては経験がないことでも、他の拠点に前例がありナレッジ共有などが上手くいきました。

F.M) 拠点間でナレッジ共有ができていることも、KTSの明確な強みのひとつですね。

H.Y) それぞれの視点で大変だったポイントや、こだわりを持って取り組んだポイントなどがあれば共有したいです。

S.S) まず提案段階の話で言うと、営業部門と情報連携しながら、保守フェーズまで視野に入れた提案ができました。

T.Y) そうですね。よくあるのが、基盤開発を行うものの、納品したらそれで終わりにしてしまうパターン。しかしシステムというのは、その後の運用が大切なわけで、そこまで見据えて、メンテナンスのしやすさを意識した提案を行うことができました。

S.S) 営業に強みを持つKELと技術に強みを持つKTSが拠点内で連携しているからこそ、できたことだなと思います。

T.Y) あとは、全体としてみればKTSの得意分野だったのですが、細かいところで見ると私たちには経験のない点も多々ありました。たとえばLDAP認証の設定に関する内容や、Microsoft office365へのメール移行など。使用する商品も初めてのものがありましたね。このあたりは協力ベンダーさんやメーカーさんの支援を得ながら技術習得して対応できたように思います。

F.M) 様々なベンダーさんに参画してもらったので、PMとしての管理は大変な点もありました。関わった企業は仮想基盤、サーバー、アプリケーションなど分野が多岐にわたり、全部で15社ほど。全体のスケジュールを守りながら、それぞれの企業を巻き込み、協力する難しさと面白さがありましたね。

国立大学法人様ICT統合基盤システム更改プロジェクト座談会の写真1

フットワークはいつも軽く。
自分でやってみよう!がKTSはできる。

H.Y) 私は現地、つまり大学へ行って、機器の取り付けを行う段階が最も大変でした。教室へのPC設置では数百台の取外し・設置を行うのですが、ユーザさんの使いやすさと、作業の危険性に気を配りながら進める必要がありました。作業ベンダーさんの協力を得ながら安全に作業を終えられ、ほっとしています。冬の北海道はマイナス10℃の環境。単純に寒さからくる辛さもあったかもしれません(笑)。

S.S) 設計・構築だけでなく、そういった現場の取り付けまで自分たちで責任持ってやろうとするのは、KTSらしさ、特に札幌拠点らしさなのかもしれませんね。

H.Y) その点に限らず、フットワークが軽い点はよい点だと思います。いいね!と感じたら、自分たちでやってみよう! と何でもやってみるところがある。

F.M) たしかにそうですね! 他の企業だと、契約外だからできない、利益に繋がらないからできない、と断ってしまいそうなところでも、まずはやってみようと考えるのがKTSのいいところ。本当にお客様がやりたいことに寄り添いながら、どうにか実現しようとする姿勢があると思います。

T.Y) そういった姿勢は、今回のお客様からも評価いただけたのかな。

F.M) はい。今回は工学系に力を入れている大学様だったこともあり、新たなアイデアや手法を取り入れていくことへ、非常に積極的なお客様でした。お客様もKTSも、お互いに案を出しあって、議論して、いい具合にお互いを引っ張り合う形でプロジェクトを完遂できたのではないでしょうか。

T.Y) お客様とともに、こうしたい、ああしたい、と議論する時間も楽しい時間でしたよね。

国立大学法人様ICT統合基盤システム更改プロジェクト座談会の写真2

プロジェクトで学び、次に活かす。
いいプロジェクトこそが、技術力を育てる。

H.Y) やってみようとする姿勢が土台にあるからこそ、初めての技術や初めての製品を扱うプロジェクトでも比較的スムーズに進行できるのではと感じました。

S.S) たしかに、KTSはマルチベンダーでやっているからでしょうか。いろんな製品を触ってみよう、知らない技術でも誰かに聞けばできるはず、と前向きに考える文化が整っている気がします。

F.M) 技術者としての好奇心や興味が、モチベーションになっている人が多いのでしょう。興味から始めて、やりながら学び、技術力を高めている。

S.S) そうかもしれませんね。それは社内の若手にも積極的に伝えたいことです。教科書で読んだり、資格試験で勉強するだけって、結局身につかないことも多いもの。実機を触ってみることが大事だし、経験とは現場で勝ち取るものなのかなと。

T.Y) お客様からのオーダーによって、否が応でも勉強しなければならないことってありますもんね(笑)。経験がないのでできません、とは言わず、経験はないけど勉強してやってみます、と言えるのが私たち。お客様や環境によって技術を高めてもらっている側面もあるかもしれないです。

H.Y) 40代以降のキャリアがある人でもそれは大切にしていると感じますね。

T.Y) そうそう。私だって今回のプロジェクト、わからないことを必死でメーカーさんに助けてもらいながら勉強しました。

F.M) 私もです。Microsoft Office365への移行は未経験だったのですが、今回のお客様の依頼でできるようになった。その後に、他のプロジェクトでメールサーバ移行を担当してもらえないかと相談をいただくことに繋がりました。技術者の世界は知識の移り変わりが早いですが、その分新しいことを学ぶと、すぐ次に生かせる面白さがあると思います。

国立大学法人様ICT統合基盤システム更改プロジェクト座談会の写真3

技術力+人間力。
両方あるから、KTSは強い。

H.Y) よくお客様や求職者の方で、技術者は何でも技術に詳しいと思っている方がいます。しかし本当に技術者が大切にすべきなのは何でも知っていることではなく、知らないことがあってもやってみる姿勢だったり、日々アップデートしようと学び続ける姿勢なのかもしれません。

S.S) そうですね。私は、KTSの技術者は2つのものを持っていなければならないと思います。ひとつは技術力。そしてもうひとつ、人間力が必要なのではないでしょうか。

F.M) 人間力とは、一言で表すなら何でしょうか?

S.S) お客様の困りごとを察知できる力でしょうか。

H.Y) そのためにはやはりコミュニケーションが大切だと思います。まずはお客様に言いたいことを言ってもらえるくらい仲良くなることから、ですかね。

S.S) そうですね。もちろんビジネスとして、という線引きはありますが、ときに雑談しながら距離を縮めるのもいいかもしれません。

T.Y) お客様のことを察知できるようになるには、まずお客様のことをよく知るというのも大事ですからね。今後もお客様先の現場にたくさん伺うようにしたいです。

F.M) そうそう、もうすぐこの札幌拠点にも研修を終えた新入社員の方が配属になるそうです。配属になったら、早速お客様先へ連れていきたいですよね。

S.S) マイナス10℃の季節じゃない頃がいいですね(笑)。若手のときからお客様と直接会話するのは、KTSのDNAとして大切にしていきたいものです。

国立大学法人様ICT統合基盤システム更改プロジェクト座談会の写真4