KTS's POV KTS's Point of View
環境を活かし、未来をつくろう。
ネットワークエンジニア座談会
MEMBER
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H.T
- PROFILE
- 2018年ケー・イー・エルテクニカルサービスへ中途入社。エンジニア歴は20年以上。前職では保守業務、通信キャリアのネットワーク構築等を経験し、さらなる技術を求めて転職。現在はネットワークエンジニアとして、主に設計・構築・マネジメントなどを担っている。
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S.S
- PROFILE
- 2016年兼松エレクトロニクスへ新卒入社。文系でもSEとして活躍したいと考え、就職活動を行う。現在は若手ながら幅広く業務を経験しており、プロジェクトによって、セールスエンジニア、プロジェクトマネージャ、プロジェクトリーダーなど多様な働きができる。
INTRODUCTION
常に最新の技術をキャッチアップし、高い技術力を発揮し続けるエンジニアたち。技術力の背景にはどのような制度や仕組み、社員の想いがあるのだろうか。
今回集まってもらったのは、ネットワークのエンジニアふたり。ケー・イー・エルテクニカルサービス(以下、KTS)と兼松エレクトロニクス(以下、KEL)のエンジニアがそれぞれの視点から、技術の強みや未来について語ってもらう。
自分で検証できるから、自信を持って提案できる。
H.T) 私とS.Sさんは、業務中に顔を合わせたことはありますが、ふたりで話をするのは初めてですね。まずは、自己紹介からしていきましょうか。
S.S) そうですね。私はケー・イー・エルテクニカルサービス(以下:KTS)の親会社である兼松エレクトロニクス(以下:KEL)に新卒で入社しました。大学では文学部に所属していたのですが、就活時に「文系学生もゼロからSEを目指せる」と謳う会社がいくつかあり、IT業界を検討するようになったんです。
H.T) KELを選んだのはなぜですか?
S.S) ゼロから自分が勉強していく上で、しっかりと成長のできる土壌があるかどうかを検討しました。まず企業としてある程度の規模を持つ企業であること。その中でもKELは自社で検証ルームを持っているため、実機に触りながらの勉強が可能である点に期待をしていたと思います。
H.T) 私も同じ意見で、検証ルームを持っている点は、技術者としては非常に魅力的ですよね。私は前職もネットワークエンジニアをしていました。そこでは大手通信キャリアの仕事が多く、特定の製品を扱うことに偏ってしまって。転職活動の際に、機器の多様さや検証環境は重視した点でした。
S.S) そうですよね。やはり座学や本を読むだけで技術を学ぶのには限界がある。実際に手を動かしながら理解をしていけるのは、大きいです。
H.T) 実際に自らの手で検証したことのない商品をお客様に提案するのは難しいですからね。検証ルームがあることと同時に、マルチベンダーである点もポイントだったと思います。多様な知識、技術を身に着けていけるだろうと考えました。
S.S) では入社の決め手といったところに関しては、H.Tさんと私はかなり共通した部分があるのですね。面白いです。私はKEL所属のネットワークエンジニア、H.TさんはKTS所属のエンジニアということで、今日は双方異なる視点から私たちの技術力について語っていけたらと考えています。そのあたりはいかがでしょうか?
H.T) ネットワークエンジニアをざっくり分けると、比較的プロジェクトの大枠を定めたりやお客様と直接接したりするのがKEL、構築段階に入って具体的な技術を担うのがKTS、といった分担はありますよね。もちろん、個々のプロジェクトによって異なりますが。その中で、マーケットだったり業界の大局を見て組織としての方向性を定めていくのがKELで、一つひとつの技術を広く深く突き詰めていくスペシャリストなのがKTS、なのかなと考えています。
S.S) そうですね。私たちKELとしては、マーケットを追っていることもあり、どうしても製品や技術の一つひとつに入り込むことは難しい。そこをプロフェッショナルとしてKTSが知見をためていってくれるので、いい協力ができているのではないでしょうか。
「できません」とは言わない、柔軟な文化。
H.T) いま挙がった2社の協力関係が上手く作用しているのも、私たちの大きな強みだと思うのですが、KELから見たKTSの強みはどんなところにあると思われますか?
S.S) そうですね。まず挙げるとすれば、技術力の高さだと思います。
H.T) 技術力の高さとは、どんなところに感じますか?
S.S) 実際に一緒に仕事をする中で、「この人に聞けば何でも知っている」と頼りにできるエンジニアの方が数多くKTSにはいると思います。ただ年次が高いとか、資格を持っているといった、肩書のことではなく、実務の中で技術力を感じる。プロジェクトの先読みができ、知識が豊富な人が多いです。
H.T) それはやはり、KTSの環境が大きく影響しているのかもしれませんね。ベンダーとの直接のやりとりがあるので、最新製品に関する情報が早いこと。検証ルームがあるため、実際に触って学べる環境があること。エンジニアとしての技術力を高めていくためにはすごくいい環境だと感じます。
S.S) KELとKTSに共通してある、任せる文化も関係がありそうですね。やる気がある人には、とにかく任せてみる。プロジェクトの方針もお客様折衝も、進捗管理も。やりたいならばすべて自分でやってもいい文化は、意欲ある人を伸ばすのだと思います。H.Tさんは、KTSのどんなところに強みがあると感じますか?
H.T) 幅広く細やかなことまでカバーする、サービス精神ではないでしょうか。私たちは、お客様の要望に対し簡単に「できません」とは言わないのです。どうやったらできるか。どこまでならできそうか。できるだけ柔軟に対応をします。
S.S) それは、私も感じます。ある意味泥臭いと思われるかもしれないけれど、できる限りのことをしっかりとやる。たしかにこの点は、じつはお客様からすると「他の企業ではやってくれなかった」と感じることなのかもしれないですね。
いまの環境を利用することが、
そのまま、未来の強みになる。
S.S) これからKELとKTSが協力し、ネットワークエンジニアはどんなことへ力を入れていくべきだろうかというお話もしていきたいです。ネットワークの本質はそもそも、何かと何かをつなげること。この職種や仕事自体がなくなってしまうことはないと思います。一方、なくならない中でも、求められるものや在り方は変わっていきますよね。
H.T) そのとおりだと思います。現在私たちが強みを持つルータースイッチだったりファイアウォールだったり引き続き力を入れつつですが、わかりやすいところでいえば、ハードからソフトへの移行は必須ですね。クラウドの活用、仮想化、自動化などは進んでいくでしょう。新たな流れに取り残されることなく、対応していかなければなりません。
S.S) ええ。たとえば我々に限らずですが、これまで多くの会社のネットワーク部門では、ハードの製品を売ることが利益に直結していました。だから、「売る」という行為に力を入れていけばよかったんですよね。わかりやすくいえば、サーバーを売れば、その分そのまま利益だった。一方クラウドの時代では、ハードが存在しないため、これまでと異なるビジネスモデルや利益の上げ方を考えなければならなくなっています。その流れに上手く乗れるかどうか、企業としてかなり注力しなければならないポイントだと思います。
H.T) 新しい考え方や技術を身に着けなければならない時代であることは、私たちにとっては有利な環境が揃っているかもしれませんね。最初にお話したことですが、ベンダーさんとのつながりが深く、検証センターを持っていることが、そこに活きます。常に最新の製品や技術を学び、目の前で動かしながら技術を会得していける。いま持っている私たちの強みを最大限活用することが、じつは未来にもそのままつながっていることなのだと思います。
S.S) 新しいものに関しては、どこの誰よりもKTSのエンジニアがよくわかっていると信頼しています。よろしくお願いしますね。
新しい技術で、遊び場のように楽しんで学ぶ。
H.T) S.Sさん個人では、今後どんなことに力を入れていきたいですか?
S.S) ネットワークとセキュリティは技術的には相関性があるものだと考えています。そのなかで、セキュリティエンジニアとして不可欠なOSの知識なども目下勉強中です。
H.T) 広く興味を持っていらっしゃるんですね。
S.S) ネットワークエンジニアではあるものの、ネットワークの知識だけでは足りないと思っていて。せっかく学べる環境があるのだから、遊び場のように楽しんで活用していきたいと思います。H.Tさんはいかがですか?
H.T) そうですね、やはり仮想化や自動化にはひとりのエンジニアとして力を入れていきたいです。これから、従来型のエンジニアは徐々に淘汰されていくと思います。つまり保守だけ、ハードだけ、ではやっていけない。新しいものを学んで行く姿勢は絶えず持っていたいなと思います。
S.S) そうですね。すべてのエンジニアもそうですが、ネットワークエンジニアはとくに、常に新たなことを学んでいく必要があると思います。
H.T) 売ったら終わり、構築したら終わり、の姿勢ではダメなんですよね。何年か経ったときにまた、お客様から「アップデートをお願いします」と言ってもらえる組織であり、エンジニアであれるように、努力を続けていかなければなりません。